2012年05月13日

川俣町山木屋地区(その2)、午後3時55分

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山木屋郵便局。

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チューリップの花が最盛期を迎えている。

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「     平成23年6月3日
  ポストの閉鎖について
 このたび川俣町の山木屋地区が、原子力災
 害対策特別措置法に基づく「計画的避難地域」
 に設定されたことに伴い、山木屋地区の集配
 業務を休止させていただきます。
 つきましては当分の間、本ポストも閉鎖さ
 せていただきます。
 「計画的避難区域」解除後に、再開を予定
 しておりますので、皆様のご理解とご協力を
 お願いいたします。
     郵便事業株式会社 福島支店」

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チューリップが綺麗だったので、購入したものの全然使っていなかった50mm単焦点レンズで撮影してみた。

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雑草が伸び放題なので全く手入れはしていないだろうが、チューリップ自体は美しく咲いている。

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福島警察署山木屋駐在所。

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リアルタイム線量計は毎時1.039マイクロシーベルトを示している。
山木屋水境と較べると随分低い。

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「オウム真理教関係特別手配」のポスターに平田容疑者の名前がない。
さすがに警察の掲示版は更新されているのかもしれない。

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「ここは山木屋駐在所です。
 ただいま、不在にしております。
 ご用の方は、
 福島警察署川俣分庁舎
 024-566-3121
 までご連絡ください。」
(要拡大)

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「川俣町消防団第十分団一部一班屯所」。
左手に土嚢用としてよく見かける黒い袋があったが、中身は草だった。
「屯所」という表現が妙に古めかしくて面白い。

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「屯所」前から浪江町方面を振り返る。
直ぐ先の交差点を右折すると県道62号線を二本松方面に向かうことになる。

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「屯所」の裏手にも土嚢用の黒い袋が多数見えたので近づいてみた。

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「細畑
 5/8
 草@
 at1m 2.27μS/h
 表面 3.11μS/h」
などと書かれている。
細畑(小字名?)で5月8日に刈り取った草で、採取時の放射線量は地上高1mで2.27μS/h、地表で3.11μS/h、といった意味であろうか。
東北農政局の「農地除染対策実証事業」の一環として山木屋細田で行われる表土削り取り作業の準備なのであろう。
http://www.maff.go.jp/tohoku/press/seibi/sekkei/120427.html
http://www.maff.go.jp/tohoku/press/seibi/sekkei/pdf/120427-01.pdf

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「※※ハード
 固化剤1.5s/m2
    畑
 西松建設株式会社」

手前
「スーパーSブルー
 2.0l/m2
    畑
 西松建設株式会社」

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「デナイト
 固化剤1.5s/m2
    畑
 西松建設株式会社」

手前
「デナイト
 固化剤2.0s/m2
    畑
 西松建設株式会社」

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奥・手前とも「マグホワイト」。他は略。

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奥・手前とも「マグネント」。他は略。

土壌固化剤の効き目を試験しているのであろう。
リンク先の厚生労働省の資料には、

「実施する除染方法の例−農地の除染A−
 土壌固化剤散布・剥ぎ取り
 ●特徴
 ・固化剤を吹き付け後、表層の土壌を剥ぎ取る
 ・固化剤を用いることにより、剥ぎ取る表層の厚さを抑制できると
  ともに,除去物の減容化が図れる
 ・固化剤については,安全な農作物の生産が継続できることに留
  意しマグネシウム系の固化剤を利用」
とある。
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r98520000024nnj-att/2r98520000024nr5.pdf
posted by 神宮威一郎 at 15:55| Comment(0) | 川俣町

川俣町山木屋地区(その1)、午後3時40分

双葉郡浪江町から国道114号線(富岡街道)を福島市方向に向かい、伊達郡川俣町に入る。
川俣町の概要は以下の通り。(川俣町公式サイトより)

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川俣町について

人口15,399人(平成23年4月1日現在)
【役場所在地】福島県伊達郡川俣町字五百田30番地
(出典「かわまた」より)
阿武隈山地西斜面の丘陵地帯にあり、伊達郡南部に位置し、東は相馬郡飯舘村・双葉郡浪江町・南は二本松市、西は飯野町、北は伊達市と接し、福島市の東南およそ22km、県都周辺の主要な地区拠点として存立する。
相馬郡境につらなる北部阿武隈の山なみには、秀麗な花塚山(918m)・高太石山(836m)がそびえ、尾根から西に走る斜面に耕地がひらける。丘陵性のため集水面積が小さく、大河川の発達はみられない。
耕土は広瀬・口太・女神川の流域にややまとまるほかは、山間をぬう傾斜地が多く、標高500m以上の高冷地型も少なくない。母岩は一般に古生層、一部に第3期の下部層がみられ、基岩は古期花崗閃緑岩で部分的に新期花崗閃緑岩が混在し、土性は壌土・砂壌土である。
国道114号線(福島〜浪江)・主要地方道(原町〜川俣線)は、県都と太平洋沿岸を結び、国道349号線(水戸〜柴田)が町の南北を横断し、その他県道・町道ともに交通の結節点を形成している。
http://www.town.kawamata.lg.jp/soshiki/2/kawamatamati.html

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浪江町と川俣町の境に「峠の直売所」という店があり、その前に車を停めて浪江町を振り返る。
道標には「国道1414 浪江町水境」とある。(要拡大)
なお、川俣町側の地名も「山木屋水境」。

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石材加工場。

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同じ位置から少し右。「福浪線114峠休憩駅 峠の直売所」。

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更に右。

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「絹都 川俣 安全交通確立宣言の町」。
川俣町は絹織物の町として発展してきた町で、養蚕・機織りの祖とされる「小手子姫」を様々な分野で町のシンボルとして用いている。これもその一例。(要拡大)
http://www.town.kawamata.lg.jp/soshiki/2/history-naritachi.html
奥にあるのは浪江町営バスの「山木屋水境待合所」。
山木屋水境は川俣町の中でも放射線量が特に高い地域で、川俣町の「町内環境放射線量測定結果(町内53箇所)」によれば、2012年5月11日(金)は毎時4.76マイクロシーベルトとなっており、53箇所の中で最も高い数値となっている。
http://www.town.kawamata.lg.jp/sokuhou/?p=213

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バス停前から「あぶくまグリーン牧場」を見る。

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少し右。

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「みちのくグリーン牧場
 山木屋 生産直売
 牛乳 アイス チーズ」

「福島県観光物産交流協会 物産部」サイトでは「みちのくグリーン牧場」が「昭和49年に福島県農業後継者育成のために、ヨーロッパで牛の飼い方など酪農について研修を受けてきまして、その後、現社長と飯舘村現村長と岩手県の2人の計4人で共同出資し、会社を設立しました。そして、一番初めにナチュラルチーズ、牛乳、天然アイスクリーム、 フローズンヨーグルト、バターの順に生産を始めました」と紹介されている。
http://www.tif.ne.jp/bussan/tokukon/yamakiya.html

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「モーターランド川俣」入口まで進んで、浪江町方面を振り返る。

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「高太石山案内図
 山木屋自然愛護協会」

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「山木屋自然愛護
 高太石山(こうたいしやま)
 登山道入り口
 ←      」

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「 →
 高太石山
  登山道入り口」          」

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道路を挟んで反対側。
中央奥に「モーターランド川俣」。

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「お食事処 ひなた」
http://www.junmai.com/cooking/hinata.html

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比曽坂・飯舘村長泥を経て南相馬市原町区へ向かう県道62号線(原町二本松線)の手前、200メートルほどのところから浪江町方面を振り返る。
農協のガソリンスタンドに「休業中」の貼り紙。(要拡大)

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同じ場所から反対側、福島市方面を見る。

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県道62号線との交差点を通り過ぎ、100メートルほど進んだ地点にある山木屋郵便局付近から浪江町方面を振り返る。

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同じ地点から少し左。

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更に左。

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福島市方面。
右手の少し高くなった地点にあるのが「川俣町役場山木屋出張所」。
posted by 神宮威一郎 at 15:40| Comment(0) | 川俣町

2012年05月01日

山木屋の二宮金次郎像、午後2時35分

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桜並木の坂道を下って国道114号線との交差点の手前に車を停め、山木屋小学校のある高台を振り返る。

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交差点から北西、福島市方向を見る。
山木屋唯一の商店街。
奥は県道62号(原町二本松線)との交差点。(要拡大)

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右折すると飯舘村比曽・長泥を経て南相馬市原町区に至る。

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上の写真の横断歩道を渡った地点から国道114号線(富岡街道)の富岡町方向を振り返る。

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高さ2メートルほどの巨大な石碑。

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「南無阿弥陀仏」

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車を停めた場所に戻ると、番犬としての役目を忠実に果たしている犬が私に向かって吠えまくる。

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山木屋小学校への坂道の登り口に二宮金次郎像がある。

「希望を
  たたえ
 げんきに
  まなぶ」

「 二宮尊徳(たかのり、金次郎)天明七年─安政四年
 江戸時代末期の篤農家・農政家・思想家で、今の神奈川県小田原市に生れました。勉学、勤労、倹約に務め、幾多の災害で疲弊困窮した農村の復興に生涯を捧げた人物です。
 自分の利益や幸福だけを求めるのではなく、全ての人々に感謝し報いる心「報徳」が一番大切との理念で人々を指導しました。それが後に自分のため、地域のために大きな力になってくるとの教えでした。
 当時、諸藩の財政悪化は憂慮の極みでした。幼くして困難にあいながらも次々と克服してきた金次郎は、懇願されて諸藩の財政再建に多大な貢献をしたことが特筆されます。
 幼年時代薪を背負っており歩き、そのお金で勉学に励んだといわれています。」

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「願」

「山木屋小学校
  紺野真生 六年生
  紺野早那 三年生

   父  紺野克彦
   祖父 紺野勝四郎
   祖母 紺野竹子
  平成二十一年三月吉日
    山木屋小学校長
     籾田惣男 謹書」
posted by 神宮威一郎 at 14:35| Comment(0) | 川俣町

山木屋幼稚園・山木屋小学校、午後2時30分

山木屋地区問屋の商店街から高台にある山木屋幼稚園・小学校に行くと、車が一台止まっており、ボディーには「大成建設」と書かれていた。

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乾いてひび割れた校庭には水仙が咲いていた。

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雨水を集める装置だろうか。(要拡大)

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大成建設の関係者らしい人が何やら測定中。

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校庭には複雑そうな装置が設置されている。

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「川俣町立
 山木屋幼稚園」

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「川俣町立
 山木屋小学校」

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幼稚園に近づく。

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幼稚園のプール。

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校庭はひび割れており、車のわだちだけが目立つ。

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同じ位置から少し右。

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更に右。

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学校への坂道を少し下りてみる。

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車を停めた場所に戻ると、大成建設の人も移動していた。

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posted by 神宮威一郎 at 14:30| Comment(0) | 川俣町

川俣町山木屋・真福寺、午後2時20分

国道114号線(富岡街道)を山木屋に入って暫くすると寺院の入口があった。
山木屋川芎(せんきゅう)の真福寺という曹洞宗の寺院。
「川芎」はセリ科の植物で、根が漢方薬になるらしい。

参考:ハル薬局「生薬解説」
http://www.hal.msn.to/kankaisetu/chuyaku072.html

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曹洞宗の寺院ではあるが、一番右の石碑は「南無阿弥陀仏」。

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真福寺の右手(東側)に墓地があり、その更に右手に満開の桜がある。

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参道を進んで参拝しようかとも考えたが、主要道周辺以外を歩き回ると不審人物と思わかねないので中止する。
国道114号線に下りて、川俣町中心部・福島市方面を見る。

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反対側、浪江町方面。
赤い緊急車両が通る。

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一年間放置された田はかなり荒れている。

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青いランプを点滅させた「山木屋地区地域安全パトロール隊」の車両が墓地の横を真福寺に向かって行く。(要拡大)

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真福寺境内も桜が満開。

posted by 神宮威一郎 at 14:20| Comment(0) | 川俣町