2013年04月04日

請戸漁港(その2)、午後0時30分

【投稿日:2013年4月14日】

「福島県相馬港湾建設事務所」サイト内、請戸漁港。
http://www.pref.fukushima.jp/soumakouwan/fishing_port.html#ukedo

請戸漁港は南側と北側を長大な防波堤が囲み、その内側に二股に分かれた短い防波堤がある。
熊野丸は内側の防波堤が分岐する部分に存在している。

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熊野丸に近づくため、防波堤に上る。
簡易な金属製の梯子が二つ、立て掛けられている。

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防波堤に上って、登り口を振り返る。

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北方向。

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熊野丸に近づく。
防波堤は左右に分かれている。

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左側、北西方向。
防波堤の奥に棚塩排水機場、その左に「マリンパークなみえ」の「コスモパレス」。(要拡大)

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防波堤の分岐部分は熊野丸がのしかかるように占拠しているので、右側に行くには消波ブロックの間の渡し板を進む。

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板を渡り切って、右側の防波堤の上から東方向を見る。
奥は外側の防波堤。

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先端の白い灯台に近づく。
奥の防波堤の先端のケーソンは大きく傾いている。

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請戸漁港を大きく取り囲む外側の防波堤の間の開口部。

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「定礎
 平成7年度
 福島県漁船保険組合」

白い灯台の下部に刻まれていた。

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北西方向。
奥は棚塩地区の高台。
東北電力の浪江・小高原子力発電所建設予定地だった。

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少し右。

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更に右。
外側の防波堤の崩壊部分。

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白い灯台から少し西側に戻った地点から外側の防波堤の崩壊部分を見る。

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引き返すことにする。
奥は魚市場跡。

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北西方向へも進めるが、今回はパスする。

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棚塩地区の高台、浪江・小高原子力発電所建設予定地に東北電力が立てた気象観測塔。

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消波ブロック間の渡し板を進んで防波堤に戻った地点から南方向。
奥は東京電力福島第一発電所。

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拡大。

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防波堤を降りて、車に戻る途中の地点から西方向を見る。
奥の少し変わった形の建物は公衆トイレ。
その手前に漁業関係者らしい人が一人。

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拡大。

posted by 神宮威一郎 at 12:30| Comment(0) | 浪江町

請戸漁港(その1)、午後0時20分

【投稿日:2013年4月13日】

警戒区域内だった浪江町請戸地区は2013年4月1日、避難指示解除準備区域に再編され、立ち入りが可能になったので、4月4日に訪問してみた。
浪江町内への入り口は国道6号線の知命寺・高瀬の二つの交差点に限定されており、そこに複数の警備員がいて入場車両をチェックしている。
高瀬交差点から請戸漁港へ向かい、最初に魚市場近くに行ってみた。

請戸漁港の概要は「福島県相馬港湾建設事務所」サイト内の「漁港の整備」ページに紹介されている。
http://www.pref.fukushima.jp/soumakouwan/fishing_port.html#ukedo

また、かつての漁港周辺の風景を撮影した写真が「やまがっこう」というブログに多数掲載されている。
http://green.ap.teacup.com/naraha/1510.html


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請戸漁港の魚市場の先まで進んで、南方向を振り返る。
奥に東京電力福島第一原子力発電所の施設の一部が薄く見える。(要拡大)
直線距離で、約6qほど離れている。

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魚市場跡。

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東方向。
右の船は請戸漁港のニュース写真によく登場する。

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「熊野丸」という名前だった。(要拡大)

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反対側。
崩壊した防波堤の奥に住宅街。

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同じ位置から少し右。

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岸壁に少し近づいて請戸川の河口を見る。
右奥の建物は「マリンパークなみえ」内の「コスモパレス」。
銀色のドームはプラネタリウム。(要拡大)

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少し右。
奥の高台は東北電力の浪江・小高原子力発電所の建設予定地だった。
手前の白い建物は棚塩排水機場。(要拡大)

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更に右。
北方向。

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拡大。
地元の通称、「三枚岩」。

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棚塩排水機場。

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この日は本当に波が荒かった。

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東側に移動して南方向、福島第一原子力発電所を遠望する。

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拡大。

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「熊野丸」に近づくため、魚市場の周りをぐるっと移動。

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南西方向。
奥は1qほど離れた場所にある請戸小学校。
手前に漁港の様子を見に来ている地元の人。

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少し左。
請戸海水浴場。

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西方向。
船名は消えてしまっている。

posted by 神宮威一郎 at 12:20| Comment(0) | 浪江町

2012年05月01日

下津島・津島稲荷神社、午後2時55分

【投稿日:2012年5月30日】
【更新日:2013年4月21日】

国道114号線(富岡街道)を川俣町山木屋から富岡町方面へ進むと、浪江町に入って3qほどのところで国道399号線との合流区間となる。
合流地点から百数十メートルほどのところに津島稲荷神社への参道がある。
神社の横は何度も通行しているが、2011年4月29日以来、久々に参詣してみることにした。
この付近はかなり線量が高いとされている地域。
2011年4月29日の様子はこちら。
http://6925.teacup.com/kabura/bbs/5849

なお、2013年4月1日に従来警戒区域だった浪江町沿岸部は「避難指示解除準備区域」に再編され、立ち入りが可能になったが、津島地区は逆に「帰還困難区域」に再編され、立入禁止となってしまった。

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参道入り口から福島市方面を振り返る。
青い標識のある交差点を右折すると飯舘村へ向かう。

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「正一位津島稲荷神社西参道入口」
幟がボロボロになっている。

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石鳥居の上部が落ちているのは一年前と同じ。

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地面に大きな亀裂が走っている。

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掲示板に貼られている紙がずいぶん傷んでいる。

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一年前は右側の狐像の下の地盤が緩んでおり、狐も大きく傾いていたが、修復されていた。

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一番下に「2000年記念」。

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「稲荷神社御縁起 
御祭神  万・物事の生成発展安全を司る神様
 ○保食大神・・・衣・食・住の守護神
 ○佐田大神・・・道中の安全・除災開運の神
 ○宮売大神・・・福徳円満・芸能平和の守神
稲荷神社の由緒を按ずれば、古、出羽国由利郡白岩城の守護神として
 祀られておりましたが、養和元年(一、一八一年)安徳天皇の御代、戦乱を
避け、城主逸見冠者義清が三男安田三郎義定及び弟志摩四郎義忠が
 ご神体(当時のご神体現存)を捧持し来たり、下津島は石鼻の地を相し社殿を
造営し、対馬大明神と称し、津島・下津島・羽附・水境・芹沢・赤宇木・昼曽根七ヶ村の
 総鎮守と定められ、相馬高胤公より神紋七曜星及び五三の桐、下馬の制札を賜る。
此の時より神前十五町(千五百米)の間、乗馬許されず、世に「下馬※大明神」と
称された由緒深きお社であります。

 応永七年(一、四〇〇年)当所稲荷の森に遷座され、
 宝永五年(一、七〇八年)稲荷神社と改称し奉り現在にいたる。
 本殿改築 享保四年(一、七一九年)
 社殿改築 昭和三十年(一、九五五年)

当社の長い歴史を伝えるものとし、本郡屈指の大杉・周囲二十五尺
 (八米)を筆頭に十五尺(五米)・十尺(三米)と年輪を三百年以上
数えるものが数本ありましたが、昭和二十九年津島村農協再建の尊き
 礎となり、今は語り草となっております。

今広く村おこし、地域づくりが叫ばれております中、又現代は時の
 流れを越えた、文化の大きなうねりの渦の中、転換期にあると
されます、その中でこの津島・下津島の氏子崇敬者の心から
 この伝統あるお社・先人たちの守り育ててきた心の拠り所を整備し
後世に伝えて行くべきとの声起こり、時恰も西暦二千年の節目を
 記念し、参道入り口にお社の象徴大鳥居・前の鳥居を境内地に移築し、
更に鳥居内の石段・八幡神社に石の階段その外の工事を無事完了し
 納めとし、総代一同ここに記念碑を建立、お社の御縁起・御神徳を明記し
後世に伝えるものであります。

干時 平成十二年十月一日 宮司敬白」


冒頭、「古、出羽国由利郡白岩城の守護神として」とある。
秋田県には「白岩」という地名がいくつかあるが、「白岩城」となると、角館近くの白岩であろうか。
ただし、由利郡ではない。

参考;「出羽・白岩城」(『城郭放浪記』サイト内)
http://www.hb.pei.jp/shiro/dewa/shiraiwa-jyo/

また、「相馬高胤公より神紋七曜星・・・を賜る」となっている点、相馬氏は九曜紋ではないかと思ったが、七曜紋もあるらしい。

参考:「相馬氏」(『家紋World』サイト内)
http://www2.harimaya.com/sengoku/bukemon/bk_souma.html

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時計は2時36分で止まっているが、大震災とは特に関係ない電池切れであろうか。

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中央、「稲荷大明神」。
左の額には七頭の馬が描かれている。
右の額は鳳凰か。

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摂社、「八幡神社」。

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「たなつもの 
  百の木草も
   あまてらす
 日の大神の
  恵みえてこそ
    本居宣長」

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幣は新しい。

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桜の盛りは過ぎてしまった。

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帰り際に改めて狐を眺めてみたが、これほど筋肉質の狐も珍しいのではないか。

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全国でも屈指のマッチョ狐と思われる。


posted by 神宮威一郎 at 14:55| Comment(0) | 浪江町

2012年04月28日

下津島・津島中学校、午後2時55分

国道114号線(富岡街道)は浪江町下対馬から東が警戒区域となっており、警察の検問所が置かれているが、その100メートルほど手前に津島中学校入口がある。
中学校の桜が綺麗に咲いていたので行ってみたところ、除染作業で集められた土を入れた黒い土嚢が多数積み上げられていた。
津島地区は放射線量がかなり高い地域であるが、文部科学省の「放射線モニタリング情報」で確認したところ、訪問日の翌日である2012年4月29日23時10分時点で、津島中学校は毎時2.555マイクロシーベルトだった。ただし、これは除染作業の結果と思われ、近くの津島小学校では6.002、浪江高等学校は更に高く11.570という数字が出ている。
なお、原発事故後、津島地区は日本テレビの「DASH村」の舞台であることが話題となった。
参考:「DASH村」
http://www.ntv.co.jp/dash/village/

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校門に向かう。

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校門右手の梅畑。桜の奥に黒い土嚢が見える。

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校門から左手の体育館を見る。

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「関係者以外
 立入禁止」

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右手、多数の黒い土嚢が積まれている。

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「除染モデル実証事業の除去物仮置場について
    浪江町松木山地区
[概要]警戒区域、計画的避難区域等における除染モデル実証事業により発生した除去物について、下図のような構造で仮置きを行っております。
[平面図]
[構造図]
[特徴]
・降水が入らないように、また、放射性物質が漏れ出すのを防ぐために、遮水シートで除去物を覆っています。
・除去物の周りを遮へい土のうで覆っています。
・定期的なモニタリングで、空間線量率、地下水中の放射能濃度等を継続的に確認しています。
緊急時連絡先 独立行政法人 日本原子力研究開発機構
       福島環境安全センター 電話     」

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警察の検問所。
posted by 神宮威一郎 at 14:55| Comment(0) | 浪江町