舟渡漁港・小袖漁港、午前10時15分

舟渡トンネルを超えると舟渡漁港がある。
漁港内に入って、トンネルを振り返る。


津波で壊れた堤防を再建している。






漁港から県道268号線（野田長内線）に上がって、堤防工事現場を見下ろす。






朱塗りの祠。


舟渡漁港入口から小袖漁港方面に向かう。
ここだけでも「この先　走行注意」「徐行」「幅員減少」「対向車注意」「路肩注意」の警告表示がある。（要拡大）
「注文の多い料理店」を連想させる道。




「つりがね洞」手前の浜に降りてみる。


足元が長靴なので滑りやすいが、海面近くに足場が多く、意外と簡単に右手の岩場を回り込むことができる。




回り込んでから道路に戻るルートを思案。
ここは長靴では少し厳しそう。


ここに決める。


道路から「つりがね洞」との間の磯を見る。
濡れることを厭わなければ簡単に渡れる。


小袖漁港に移動。
前回訪問時（2011年8月5日）の様子はこちら。
http://chingokokka.sblo.jp/article/54808126.html


｢小浜菊咲く
　それよりも鮑とる　此処　
　北限の海人おとめども
　　　　　　　　　　観蛍」

小田観蛍は久慈出身の歌人。
参考：高山美香氏「北の文人　立ち話」
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000961105130001


「赤磯大明神」。


将棋の駒のような五角形の中に台形の枠を刻み、その中に隅から隅まで真っ赤に塗られた石祠の写真が入っている。
徹底した赤へのこだわりが伺える。


堤防に登って久慈港方向を見る。






夫婦岩。

玉の浦漁港・舟渡海水浴場、午前9時45分

前回訪問時（2011年8月5日）の玉の浦漁港の様子はこちら。
http://chingokokka.sblo.jp/article/54800507.html


「安全・安心・おいしい
　二子朝市
　開催日　5月〜12月　第三日曜日
　二子漁業生産部」


「久慈漁業協同組合二子生産部」の仮設事務所。

参考：独立行政法人中小企業基盤整備機構
http://www.smrj.go.jp/kikou/earthquake2011/kasetsu/iwate/062068.html








左隅に「臥龍�U」と「リアス号」。（要拡大）


右隅に「臥龍�U」。（要拡大）




渋い味わいのある鳥居群。
前回訪問時の様子はこちら。
http://chingokokka.sblo.jp/article/54804119.html




玉の脇川の滝。
道路ができる前は見晴らしの良い景勝地だったのであろう。
神社も竜王を祀っている。


赤浜展望台。
側面が至るところで微妙に傾いているような感じがしたので、地震で崩壊寸前なのだろうと思って近づいたら特に壊れてはいなかった。
もともと変なデザインの建造物だったことが判明。

参考：「きてきて久慈市」
http://kujicity.com/a.kujicity.40akhm.htm


赤浜展望台から小袖海岸を見る。
左隅は舟渡トンネル。


同じ場所から「つりがね洞」周辺を見る。


舟渡海水浴場に移動。
岩礁が続く海岸線の中で、地元では貴重な砂浜。
大震災後の昨年夏、岩手・宮城・福島の主要海水浴場の中で、たった一か所海開きしたという。
以下、『産経新聞』2011年7月24日付記事を引用。

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がれき撤去し海開き　久慈の舟渡海水浴場、東北３県で唯一

　岩手県久慈市の舟渡海水浴場で２４日、海開きがあった。曇り空で最高気温は２２・７度までしか上がらず肌寒かったが、子供たちが海の感触を楽しんだ。
　久慈市によると、岩手、宮城、福島の東北３県の主要な海水浴場で、今夏に営業するのは舟渡海水浴場の１カ所だけ。３県の海水浴場は、がれきの撤去が進まなかったり、砂浜が波にのまれてなくなったりしたため、各県が今夏の営業を見送っていた。舟渡海水浴場もがれきや流木が散乱していたが、市職員が先月から１カ月かけて撤去。岩手県が海水を測定した結果、放射性物質は検出されず、水質検査でも安全が確認されたため海開きを決めた。
　友人４人と海に膝までつかって遊んでいた市内の中学３年生、畑田美月さん（１４）は「今日は水が冷たかったけど、夏休み中にまたみんなで泳ぎたい」と笑顔で話した。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110724/dst11072416490010-n1.htm


「ふなとレストハウス」


「舟渡トンネル」
トンネルを抜けると舟渡漁港がある。


建造物の跡らしいものがあるので近づいてみる。




結局、何だったのかよく分からず。


駐車場に「奉※※蛭子神社」と書かれた石碑がある。（※の部分、読めず）
訪問時には気づかなかったが、「きてきて久慈市」サイトで津波前の舟渡海水浴場の様子を見ると、このコンクリートの土台の上に石碑はない。
据え付け部分のコンクリートも色が新しい感じがするので、津波の後に設けたものらしい。
丸石がいくつか置かれているが、純粋に丸いものではなく、少しいびつなものしかない。
これも当地の慣習であろうか。

http://kujicity.com/a.kujicity.17funado.htm

久慈港、午前9時15分

2011年8月5日以来、約8か月ぶりに久慈港を訪問した。
前回訪問時の様子はこちら。
http://chingokokka.sblo.jp/article/54802741.html


久慈湾口防波堤整備事業用のケーソンを作る「フローティングドック」の「リアス号」。


前回訪問時は「リアス号」だけだったが、一隻増えていた。「臥蛇�U」という名前は中国風の語感があるが、三菱重工が造ったものとのこと。三菱重工のホームページでは「ケイソンドック」と分類しており、読み方は「ガジャ」であることがページアドレスから分かる。
http://www.mhi.co.jp/products/detail/caisson_dock_gaja-2.html


この巨大なものは係留ブイの一種だろうか？












久慈漁港に移動し、防潮堤の上から久慈市営魚市場を見る。


中央の高台に諏訪神社が鎮座。その下に「諏訪緑地」がある。




「諏訪緑地」に移動。斜めになったジャングルジム。
前回訪問時の「諏訪緑地」の様子はこちら。
http://chingokokka.sblo.jp/article/54800507.html


漁業協同組合の製氷工場と港を結ぶベルトコンベアー。




被災した樹木も剪定済み。


犬のお散歩。


「久慈湾開発起源の碑
　　平成元年３月吉日　建立
　　久慈市長　久慈義昭」


裏面、「諏訪下地区土地区画整理事業地権者」。


「山内尭文先生寿像」。

小袖漁港、午前7時20分

【投稿日：2012年4月4日】
小袖漁港は「北限の海女」で有名。2010年8月にリニューアルしたばかりの「小袖海女センター」は津波で全壊し、現在はプレハブの小さな建物がある。
小袖漁港の現状は「ネットタウン誌　きてきて久慈市」の下記ページに詳しい。
http://kujicity.com/a.kujicity.14hokugennoama.htm
http://kujicity.com/
久慈市の公式サイトには、かつての「小袖海女センター」の建物の写真が出ている。
http://www.city.kuji.iwate.jp/cb/hpc/Article-87-1102.html
また、ブログ「北三陸風土物語」には2011年3月31日時点での小袖漁港の様子を示す多数の写真が掲載されている。
http://happy.ap.teacup.com/boura/2294.html


小袖漁港の夫婦岩に渡された綱が見えてきた。（要拡大）










「歓迎
　ようこそ北限の海女の古里へ
　お帰りも安全運転でまたのお越しを。　小袖漁業生産部」

「↑直進100m
　ようこそ　海女の国へ
　海女センター」


防波堤の上に登って漁港の入口を見る。


防波堤の先端方向に少し進んで、下の漁船を見る。


夫婦岩を振り返る。


テトラポッドの奥に建設中の「久慈湾口防波堤」、更にその奥に「久慈国家石油備蓄基地」の地上部分。（要拡大）


新しい鳥居の朱色が鮮やか。


こちらは夫婦岩の下の「赤磯大明神」。


軽トラックの荷台にいた犬が頻りに吠えていたが、私が近づいて行くと急におとなしくなった。




「赤磯大明神」


夫婦岩の間に渡された綱を仰ぎ見る。




右奥に「小袖海女センター」のプレハブ建物。（要拡大）






「定時実演
　10：30〜
　見学券500YEN
　海女さんが海にもぐってウニをとるのを実演します。
　（試食はありません。ご了承ください。）」

「アイス　120円」

「☆つりがね洞
　〜マグマと愛のモニュメント
　臣岩を波がくりぬいた天然のトンネルがあり、かっては釣鐘状の岩も下っていたことから、その名がつきました。言い伝えでは、夫婦は死後、この岩の前で待ち合わせて鐘を鳴らして極楽浄土へ旅立つといわれています。この岩の形は元々マグマが冷え固った花こう岩からできており一定方向にきれいに割れる性質をもっています。そのため特に割れ目が集中して発生した弱い部分が波に削られて天然のトンネルが生れたと考えられます。」

「夫婦岩*めおといわ〜火山生まれの珍百景〜
夫婦岩をはじめ縄で結ばれた小袖港のシンボル的岩です。この岩をよく見ると斜めに傾いた柱状の岩が束なった構造をしていることが分かります。この不思議な形の岩はおよそ１億年前の噴火におりできました。[解説はツボ３�@]。そして独特の構造は、当時噴出した溶岩が冷え固まる時に体積変化により発生する割れ目「柱状節理」とよばれる現象です。夫婦岩は全体が５角形の柱状の岩が束なった不思議な造形をした岩です。『みぞってけろー♡』」




真新しい鳥居。


真新しい社殿。ただし、鳥居にも社殿にも神社名を記すものがない。

小袖海岸、午前6時30分

【投稿日：2012年4月4日】

久慈港のケーソン製作場所から玉の脇漁港に戻り、小袖海岸へ向かおうとしたところ、小さな川が海に流れ込む手前の滝状になった場所に神社を見かけ、立ち寄ってみた。



道路脇のパーキングエリアに車を停め、久慈港を振り返る。
綺麗に地層が露出した崖の手前に「リアス号」が見える。
その右、背の低い白い建物は「久慈国家石油備蓄基地」の地上建物群。（要拡大）
同基地の地上部分は津波で大きく損傷したが、地下タンクは無事だった。

参考：『盛岡タイムス』2011年4月1日記事
http://www.morioka-times.com/news/2011/1104/01/11040107.htm
日本地下石油備蓄株式会社ホームページ
http://www.chikabi.co.jp/kuji.htm


同じ場所から玉の脇漁港を見下ろす。


津波で流出したコンクリートブロックを集めたのだろう。


まるで複葉機の編隊のような鳥居群。








玉の脇漁港から県道268号線（野田長内線）を小袖方面に向かう。
１�qほど進んだところにある舟渡海水浴場。


「ふなとレストハウス」


奇岩の続く小袖海岸沿いの道路は「走行注意」「路肩注意」「落石注意」「徐行」「幅員減少」「対向車注意」の看板が次々に出てくる大変な険路。
しかし、ため息が出るほど美しい。
この写真は浄土ヶ浜付近で車を停めて少し戻った地点から久慈港を振り返って撮った。


若干の流出物がある。






ガードレールの破損箇所も多い。


「つりがね洞」付近。
「つりがね洞」の写真も沢山撮ったが、操作ミスで綺麗に撮れたものが一枚もなかった。




海岸線があまりに美しかったので、あちこちで車を停め、歩いて行きつ戻りつしながら撮影した。
そのため、このあたりの写真は位置関係が若干前後しているかもしれない。


建設途中の久慈湾口防波堤。（要拡大）






「五丈の滝」


「徐行」
「路肩注意」
「幅員減少」






久慈湾口防波堤。
こちらは奥の防波堤もはっきり見える。（要拡大）




「路肩注意」