釜石市公式サイトに「市民と話す日」の一環として、平成21年10月30日、市長と室浜の住民が鵜住居公民館室浜支所にて行った話し合いの要旨が掲載されている。
この冒頭に以下の記述がある。
「市民:明日に平田で避難訓練の行事があると聞いているが、津波が来る来るといつ来るのかわからないが、来ると言うほうが強いようだが、室浜に3箇所の津波避難場所がある。海岸に一番近い場所に稲荷神社という津波避難場所がある。その津波避難場所の安全場所の確保の件で要望したい。防潮堤の嵩上げは数年来の被害があるが、なかなか金がかかるので実行されていない。避難場所をしっかりしたものにすれば被害者がなく済む。避難場所は高い位置にあり、もろい岩盤の崩落があり危険を感じている。消防に見てもらったりある方々に見てもらったら、ぼろぼろ岩が崩れてくるので危険。早く対策が必要だと言われているが実行できていない。できれば、地域のことは地域でやりたいので、市でガードレールや杭などの材料があれば、市を頼らず地元の労力で手すりを作って一つの対策になると思う。できれば崖崩れの防止対策を再度防災課で点検していただいて、市の材料があるのなら地元に支給して地元でやれるのであれば地元でやりたい。市役所でやってくれるに越したことはないが。防災に連絡して再度点検して、部落の避難場所の確保に力を注いでいただきたい。」
室浜地区では津波対策が相当真剣に議論されていたことが分かるが、実際には稲荷神社は位置が低すぎて避難場所として機能しなかった。
http://www.city.kamaishi.iwate.jp/index.cfm/10,13071,77,313,html
室浜漁港。

二つ並んでいる島の奥は大槌町赤浜。
右手は箱崎半島。

右手前が「石東部漁業協同組合鵜片浦支所」、左奥が「室浜地区コミュニティー消防センター」か。


室浜稲荷神社。
釜石市の指定津波避難場所だったが、大震災後、指定解除となった。




稲束を持つ老翁の神像。




山側の奥に向かう道を見る。
釜石市指定の津波避難場所で、室浜稲荷神社と同じく大震災後に指定解除された「一本松公園」に向かう道らしい。
鉄骨の建物は「フジヤ製麺所」か。

右手の高台に神社がある。
少し後でニホンカモシカと出会う場所。

更に右側、海の方向を見る。
山腹に墓地があるが、室浜庵寺の墓地と思われる。

中央の高台に観世音神社。
釜石市指定の津波避難場所三か所の内、唯一現実に機能した場所。

観世音神社手前に墓地がある。
土台のコンクリートは新しいものではなく、広いスペースがあるので何か建物があったようであるが、よくわからず。


小さな墓地から海側を見る。

反対側の観世音神社を見上げる。


神社の鳥居が倒れ、瓦礫が残る。
上に行けるように思えたが、無理をせずに引き返す。

観世音神社を振り返る。


「釜石市立鵜住居小学校室浜分校」

「昭和三十七年八月 室浜部落PTA」

室浜分校から観世音神社を振り返る。
posted by 神宮威一郎 at 08:00|
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