戸倉中学校仮設住宅での春祈祷が休憩時間に入ったので、近辺でまだ参詣していなかった五十鈴神社に行くことにした。
ここは戸倉小学校・戸倉保育所の児童・園児が避難した場所。
戸倉小学校についてはこちら。(2012年3月16日訪問時の様子)
http://chingokokka.sblo.jp/article/54486582.html
戸倉小学校付近から津波で所々舗装が剥がされている道を進み、「宇津野高台」の五十鈴神社駐車場に車を停めて神社を見上げる。
原口・岩松『東日本大震災津波詳細地図上巻』によれば、五十鈴神社周辺の津波浸水高は20.71mで、小さな丘の上にある五十鈴神社の周りの本当にごく一部だけが津波を免れた。
神社駐車場の端から戸倉小学校を見る。
中央奥が戸倉中学校の校舎と体育館。
同じ位置から少し右。
更に右。
消防自動車が一台置かれている。
沢山の杉の木が伐採されている。
「奉祝天皇陛下御在位六十年記念
五十鈴神社鳥居奉納者
(※9名の氏名略)
昭和六十一年四月吉日」
宮城県神社庁の神社検索では、五十鈴神社は次のように紹介されている。
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鎮座地: 宮城県本吉郡南三陸町戸倉字千谷102-2
主祭神: 天照皇大神
例祭日: 9月16日
由緒:
土地の古老佐藤十右衛門の先祖伊勢参宮の折神璽を奉載し来り、これを此地に奉祀して守護神と仰ぎたるに創る。その年月不詳、明治に至り折立の産土神として住民の崇敬するところである。昭和22年保々倉神社を合祀する。
http://www.miyagi-jinjacho.or.jp/
「清酒月桂冠」の箱に「平成二十四年三月十一日」との日付と奉納者名が書かれている。
この小さな社殿で児童・園児が一夜を明かしたという。
被災時の焚火跡であろうか。
参道を引き返す。
僅かな高さの違いであるが、手前の家は撤去され、奥の家は無事。
神社駐車場から望遠レンズで周囲を撮影。
戸倉小学校。
戸倉中学校。
戸倉小学校の体育館の奥、水戸辺漁港と水戸辺仮設住宅。
椿島。
右は魔王神社のある松崎。
折立漁港の防波堤。
中央奥は荒島、右が荒砥崎。
折立川防潮水門。
国道398号線、折立。