【投稿日:2012年7月13日】
サン・ファン館の現状については『河北新報』2012年4月19日付記事が参考になる。
-------
「サン・ファン館」復旧着手へ、展示内容を大幅見直し 石巻
宮城県は、東日本大震災で被災し休館している宮城県石巻市渡波の県慶長遣欧使節船ミュージアム(サン・ファン館)の復旧工事に本格着手する。2013年10月に使節船出帆400年の節目を控えることから、本年度中の工事完了を目指し、設計準備や契約手続きの作業を進めている。
復元船のサン・ファン・バウティスタ号は津波による大きな損壊は免れたが、昨年4月の暴風雨でマスト3本のうち2本が折れた。マスト復元に向け、木材調達手法の検討や加工委託先の調査などに入っている。
船が係留されているドック棟は1階展示スペースの強化ガラスが津波で壊れ、展示物もほとんど流失した。1階は開放型の空間にして展示物も大幅に見直す方針で、設計作業を急ぐ。
県は11年度補正予算でドック棟の復旧費3億5800万円と、サン・ファン号の修復費2億1200万円を確保した。文部科学省の災害復旧費補助金などを活用する。
サン・ファン館の浜田直嗣館長は「石巻の復興で核になる施設。出帆400年の記念プロジェクトに復旧が間に合うよう関係機関で協力したい」と話した。
例年10月に企画している出帆記念イベントは、ことしも400年プレ行事として開催する予定。
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1062/20120419_08.htm 
サン・ファン館のドック棟の様子を見るために渡波漁港に廻ってみた。
サンファン館から600mほど南の地点。

同じ位置から少し左。
西方向に伸びる防波堤。

防波堤を進んでみる。

中央・奥、サン・ファン館。(要拡大)

防波堤の先端には釣り人多数。



佐須集落前の浜。
地盤沈下のため、浅くなってしまった部分を歩いている人。

上の写真の人が歩いていた場所の近くに移動し、車を置く。

サン・ファン館のドック棟に向かう海沿いの道。


「きけん 立入禁止」

ドック棟の強化ガラス、全壊。

中央メインマストの見張り台の上部、「トップマスト」が折れてしまっているが、これは津波ではなく、2011年4月の暴風雨が原因。




「伊達武将隊」の一行、お仕事続行中。

ドック棟入口付近に佇む怪しい人影に気づいた人たち。(要拡大)

「フィギアヘッド」。
サン・ファン館の公式サイトには以下の説明がある。
--------
船首像は元来、船の守護神で、欧州にはライオン、虎、白熊、鹿、女神などの像があります。サン・ファン・バウティスタでは伊達政宗公が好んだ「阿吽(あうん)の龍」が付けられました。これは瑞鳳殿にも取り入れられたもので、観瀾亭松島博物館にある「阿吽(あうん)の龍」をモデルにしました。
http://www.santjuan.or.jp/bautista/item.html

「イ・シ・ノ・マ・キ」の掛け声が微かに聞こえてくる。


一日に数百回にこやかに笑って撮影に応じる「伊達武将隊」、けっこう大変な労働だなあと遠くから思う。



万石浦の入口部分を挟んで対岸、長浜町から伸びる防波堤の先端にあるミニ灯台。
posted by 神宮威一郎 at 13:50|
Comment(0)
|
石巻市