2012年04月28日

相馬市玉野・副霊山神社、午後6時

飯舘村の細川牧場から伊達市月館を経て国道115号線(中村街道)に出て、相馬市へ向かう。
中村街道を通るときには必ず寄る「まきばのジャージー」でアイスクリームを食べてから相馬市玉野地区の玉野小学校へ行き、更に狭い副霊山隧道を潜って副霊山神社に廻る。
玉野地区は標高が高いため、相馬市では例外的に雪の多い場所であり、今年は特に遅くまで雪が残っていたが、それもすっかり消えている。

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ちょうどお祭りだったのか、幟が立っていたが、遅い時間なので誰もいない。

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開拓記念碑の横にリアルタイム放射線量測定器がある。

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毎時0.772マイクロシーベルト。

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「副霊山開拓記念碑
  福島県知事 佐藤栄佐久書  
   碑文
 戦後の開拓事業は敗戦日本祖国再建の為国策の一環として緊急開拓が叫ばれ開拓事業に着手、民族生存の基となる食糧増産が開始された。
 伊達郡霊山町の有志である若者達が先遣隊として、昭和二十一年この地に踏み入りその後外地からの引き揚げ者など入植した同志百二十二名の拓友一同は一身同体 相互扶助の精神で生命の限りをつくして山野に開拓のくわを降ろし、風雪五十年の厳しい自然条件と戦いながら幾多の変遷を経て高冷地農業の悪条件を乗り越えて新しい村づくりに努力して今日の繁栄を見るに至りました。
 この期にあたり拓友一同の方々と相諮り副霊山開拓事業を記念し、開拓の碑を建立しこの偉業を永く後世につたえるものである。
  平成八年九月二十九日
   副霊山開拓記念碑建設委員会」

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原発事故後に玉野地区が置かれた状況については大橋芳広氏のブログに詳しい。
http://blog.livedoor.jp/farm_an/archives/2011-06.html#20110612
http://blog.livedoor.jp/farm_an/
posted by 神宮威一郎 at 18:00| Comment(0) | 相馬市

飯舘村・細川牧場、午後4時50分

飯舘村小宮から臼石に向かう。
国道399号線と県道12号線(原町小俣線)が交わる臼石の交差点を北方向に進むと、坂道を登った先に細川牧場が見えてくる。

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細川牧場の入り口にある下里工芸(田村市船引町)作のドジョウ掬い像にご挨拶してから少し進み、牧場全体が見渡せる場所に行く。
緑の屋根が細川牧場の牧舎。

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一か月前には雪が少し残っていた牧場には緑が広がり、冬場の厳しい時期と違って牛も一か所に固まらず、あちこちでのんびりと過ごしている。

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こちらも細川牧場であるが、先の牧場から北に2キロメートルほど進んだところにある。
道路の東側にポニー、西側にがっしりした牛の群れがいることが多いが、今日は西側の牛が見当たらない。
夕方遅い時間なので、牛舎に戻ったのであろうか。

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水飲み場。

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どの馬も穏やかな性格。

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親子連れ。

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posted by 神宮威一郎 at 16:50| Comment(0) | 飯舘村

飯舘村小宮、午後4時

飯舘村長泥地区から小宮地区に移動する。
参考:「飯舘村観光パンフレット」、飯舘村地図。(PDF)
http://kankou.vill.iitate.fukushima.jp/kanko/images/itsu_kitatte_iitate.pdf

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道路脇に多数の車が駐車していたので私も少し先に車を停めた。
来た方向を振り返る。

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道路を渡って東方向を見る。
この写真の範囲で白い防護服を着た作業員が12人いる。(要拡大)

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少し左。

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更に左、北方向。

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「うつくしま百名山 野手上山
 ←4km
 飯舘村小宮行政区」

「固化剤試験散布中
 (株)フジタ東北支店」

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posted by 神宮威一郎 at 16:00| Comment(0) | 飯舘村

飯舘村長泥、午後3時20分

浪江町下津島の津島中学校から国道399号線に戻り、北上して飯舘村長泥地区へ行く。

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国道399号線と県道62号線の交差点。
左の細い方の道が国道399号線で、飯舘村中心部へ向かう。
右は長泥から南相馬市大木戸に向かう県道62号線。
県道62号線は原発事故後も通行自体は禁止されていないが、長泥を過ぎると間もなく極端に道が細くなり、渓谷沿いと峠越えの難路は大変なスリルが味わえるそうで、私もまだ行ったことがなく、あまり行きたくもない。

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県道62号線を東方向に少し進んだ地点から。

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反対側、西方向。
飯舘村比曽地区を経て川俣町山木戸地区へ向かう道。
左側に地区の掲示板がある。

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「負げねど飯舘!!
 村民のつどい
 2011.5.25(水)午後5:30開場
 入場料・無料 主催 愛する飯舘村を返せ!!プロジェクト
 飯舘中体育館    代表・大井利裕
 加藤登紀子さんも応援に来るよ!!」

他の放射線量記録表等も、その内容は2011年5月までのもの。(要拡大)
以前はここに放射線測定装置が置かれていたが、「長泥コミュニティーセンター」に移動したらしい。

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「ご迷惑をおかけします
  農地除染の対策
 実証試験をしています
 平成24年6月29日まで
 時間帯 8:00〜17:00
 農地除染対策実証事業
 農地除染対策実証試験(その1)工事
 発注者 農林水産省 東北農政局
 施行者 (株)奥村組 農政飯舘村工事所」

交差点から国道399号線を北方向に少し進むと、この表示があり、右手の広大な農地の至るところに黒い土嚢が置かれていた。
東北農政局のサイトには次のような説明がある。

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農地除染対策実証事業の福島県飯舘村(いいたてむら)及び川俣町(かわまたまち)における除染工事の開始について

飯舘村及び川俣町における農地除染対策実証事業については、雪解けを待って着手することとしておりましたが、雪解け後、測量や除草作業等を実施し、5月から表土削り取り工事を開始することとしましたので、お知らせします。

除染工事の概要
1.飯舘村
3箇所約30ヘクタールの農地において、(1)表土削り取り、(2)水による土壌撹拌・除去、(3)反転耕を実施する予定です。
2.川俣町
2箇所約10ヘクタールの農地において、表土削り取りを実施する予定です。

各地区における表土削り取り工事の開始予定日
1. 飯舘村
(1)草野向押(くさのむかいおし)地区
   5月16日、水田の表土削り取りから開始
(2)小宮(こみや)地区
   5月1日、農道路肩法面の表土削り取りから開始
(3)長泥(ながどろ)地区
   5月14日、水田の表土削り取りから開始
2. 川俣町
(1)山木屋細田(やまきやほそだ)及び日向(ひなだ)地区
    5月22日、農道路肩法面の表土削り取りから開始
http://www.maff.go.jp/tohoku/press/seibi/sekkei/120427.html

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「耐候性大型土のう協会
    認定品
 本製品は、”災害復旧事業等における「耐候性大型土のう」設置ガイドライン”(社)全国防災協会)の性能条件を満たしています。
 製造元 森下化学工業株式会社
     MADE IN CHINA
(以下略)        」

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除染対象地域の北側から南方向(県道62号との交差点のある方向)を見る。

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「ようこそ
 花の里長泥へ
 やまびこ運動記念 平成三年十月」

「相双地域の総合的な地域情報ウェブサイト 相双ビューロー」の「そうそうのお宝自慢」には、「飯舘村 長泥の桜」が次のように紹介されている。

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お宝のある場所:飯舘村大字長泥字長泥地内
飯舘村 長泥の桜の自慢:国道399号で唯一太平洋が望めるスポットで、地元住民が積極的に環境美化活動を行って景観を維持している。
住所(所在地):○ 飯舘村役場から飯樋地区を経由し国道399号を南下し、車で約15分。」
http://yumesoso.jp/sosoprecious_item.php?itemid=98

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「展望広場」
「あぶくまロマンチック街道 R399」

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標高が高いので、桜はまだ蕾の段階。

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posted by 神宮威一郎 at 15:20| Comment(0) | 飯舘村

下津島・津島中学校、午後2時55分

国道114号線(富岡街道)は浪江町下対馬から東が警戒区域となっており、警察の検問所が置かれているが、その100メートルほど手前に津島中学校入口がある。
中学校の桜が綺麗に咲いていたので行ってみたところ、除染作業で集められた土を入れた黒い土嚢が多数積み上げられていた。
津島地区は放射線量がかなり高い地域であるが、文部科学省の「放射線モニタリング情報」で確認したところ、訪問日の翌日である2012年4月29日23時10分時点で、津島中学校は毎時2.555マイクロシーベルトだった。ただし、これは除染作業の結果と思われ、近くの津島小学校では6.002、浪江高等学校は更に高く11.570という数字が出ている。
なお、原発事故後、津島地区は日本テレビの「DASH村」の舞台であることが話題となった。
参考:「DASH村」
http://www.ntv.co.jp/dash/village/

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校門に向かう。

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校門右手の梅畑。桜の奥に黒い土嚢が見える。

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校門から左手の体育館を見る。

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「関係者以外
 立入禁止」

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右手、多数の黒い土嚢が積まれている。

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「除染モデル実証事業の除去物仮置場について
    浪江町松木山地区
[概要]警戒区域、計画的避難区域等における除染モデル実証事業により発生した除去物について、下図のような構造で仮置きを行っております。
[平面図]
[構造図]
[特徴]
・降水が入らないように、また、放射性物質が漏れ出すのを防ぐために、遮水シートで除去物を覆っています。
・除去物の周りを遮へい土のうで覆っています。
・定期的なモニタリングで、空間線量率、地下水中の放射能濃度等を継続的に確認しています。
緊急時連絡先 独立行政法人 日本原子力研究開発機構
       福島環境安全センター 電話     」

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警察の検問所。
posted by 神宮威一郎 at 14:55| Comment(0) | 浪江町